デザインの案件が、減り続けている。
とある会社では、50人いたデザイナー部隊がゼロになったらしい。
周りでも、一人、また一人と、案件がなくなる人が増えている。
もちろん、AIの影響である。
ほぼすべてのデザインは、簡単に生成できるようになってしまった。
「AIがどれだけ進歩しても、デザイナーは消えない」
——そんな風に言ってた人から、消えていく。
僕自身は、デザイナーとして8年、上場企業や著名な政治家を含む200以上のプロジェクトを手掛けてきた。
1本で1,500万を超えるデザイン案件を受注したこともある。
そんなデザイナーとしての強みを活かした発信を続けた結果、今では8万人以上の方々にフォローいただいている。
100名以上のデザイナーに、収入・キャリアアップ支援をして、94.5%の方が30万以上の受注を達成している。
KADOKAWAより書籍も出版し、多くのポジティブなコメントもいただいた。
僕は未経験から1ヶ月でデザイナーになり人生が変わった原体験から、デザイナーの自己実現を後押ししてきた。
そんな自分にとって、あまりにも残酷すぎる現実である。
自分の道は、間違っていたのだろうか。
自分の弟子たちは、このまま飲み込まれていくのだろうか。
——ただ、そんな中でも。
案件がなくなるどころか増え続け、単価も上がり続けるデザイナーがいる。
技術が高いわけではない。
それでも案件が止まらず、「デザイナー」を名乗り続けられている。
何が、デザイナーとしての生死を分けているのか。
AIに飲み込まれようとする膨大な数のデザイナーを見て、たどり着いた事実を書いていく。
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「作ること」の価値は、もう暴落している。
ここ1〜2年で、デザイン業界は一気に変わった。
Claude Code。ChatGPT。Midjourney。Figma Make。Adobe Firefly。
少し前まで数時間かかっていた作業が、数分で終わる。
・バナー制作
・サムネイル制作
・SNSクリエイティブ
・LPデザイン
・資料デザイン
昔なら外注していたこれらの仕事を、社内の担当者がAIで作れるようになった。
昔は、
「Webサイトつくれます」
「Photoshop・Illustrator使えます」
それだけでも仕事になった。
でも今、企業側の本音はこうだ。
「そのくらいなら、社内でAIで作れる」
つまり「デザインを作ること」そのものの価値は、どんどん下がっている。
受け入れがたいかもしれないけど、これは事実だ。
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死ぬのは、デザイナーじゃない。「言われた通りに作る人」
ここで、勘違いしてはいけない。
デザイナーという仕事が、なくなるわけじゃない。
なくなるのは、
「言われたものを、綺麗に作るだけの人」だ。
だから今、デザイナーの役割を自分で再定義する必要がある。
逆に、AIには絶対に代替できない領域がある。
・「そもそも、なぜこれを作るのか」の意味づけ
・「誰に、何を伝えるべきか」の要件定義
・クライアントが言語化できていない、本当の課題を掘り起こすこと
・非言語の情報から生まれる、世界観・ブランドづくり
・最終的なアウトプットの判断と、顧客との信頼構築
ここは、AIだけでは決められない。
AIは、答えを作ることが得意だ。
でも、どんな問いを立てて、どんな課題を設定するかは、人間が決めている。
つまり、これから一番価値が出るのは、
デザインではなく、設計ができる人だ。
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売れているデザイナーは、デザインを売っていない。
ここが、一番伝えたいことだ。
売れているデザイナーほど、実はデザインを売っていない。
売っているのは、成果と、そこまでのプロセス。
例えば、LPを作る人。
普通のデザイナーはこう言う。
「綺麗なLPを作ります」
売れている人はこう言う。
「成約率が上がるLPを、訴求から動線まで設計します」
SNSデザイナーなら、
「おしゃれな投稿画像を作ります」ではなく、
「コンセプトから、保存率が上がる投稿まで設計します」だ。
企業が欲しいのは、デザインじゃない。
売上などの、成果だ。
だから、成果から逆算して考えられる人には、
AIが入ったことで仕事が減るどころか、さらに仕事が集まる。
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企業は「作る人」を探していない。「決めてくれる人」を探している。
そしてもう一つ、本質的に理解している人が本当に少ないのが、営業とディレクションだ。
実際にあった相談を紹介する。
「ブランディングをしたいが、何から手をつければいいか分からない」
この企業が求めているのは、「言われたものを制作してくれる人」じゃない。
「何を作るべきかを整理して、ディレクションしてくれる人」だ。
具体的には、こういうことができる人。
・クライアントから、課題を引き出す
・目標とゴールを設定する
・競合を分析して、訴求やコピーを考える
・スケジュールとタスクを管理して、プロジェクトを前に進める
・AIを活用して、アウトプットのイメージを擦り合わせる
・そして、成果まで責任を持つ
つまり、ディレクターだ。
そもそも「ディレクターとは何の職種か」を正しく理解しているデザイナーは、実は少ない。
だからこそ、ここができるだけで一気に抜ける。
そして、その価値を提案して仕事を取ってくるのが、営業だ。
正社員や月額固定で契約している人、人脈やSNSで集客に困らない人ならまだしも、
フリーランスとしてやっていく以上、ヒアリング・見積もり・提案という営業から逃れることはできない。
安心してほしい。営業は、才能じゃない。
相手が欲しいものを調べて、差し出す。準備すれば、誰でもできるようになる。
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AI時代は、「作る人」より「動かす人」が強い。
これから評価されるのは、AIを使って、
チームを動かせる人。
ブランドを作れる人。
売上を作れる人。
事業を伸ばせる人。
つまり、デザインという武器を使って、ビジネスを前に進められる人だ。
デザインは、目的じゃない。手段だ。
AIも、同じ。
ここを理解している人は、AIによってさらに強くなる。
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厳しい話を、一つだけ。
「デザインが好きだから」
「作ることが好きだから」
それだけでは、もう生き残れない。
企業は、綺麗なデザインにお金を払っているんじゃない。
成果にお金を払っている。
だから、AIで代替できるレベルの制作だけを武器にしている人は、
これから仕事を失い、単価が下がり、価格競争に巻き込まれていく。
これは未来の話じゃない。もう始まっている。
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でも、希望がある。
だからこそ、これから目指すべき姿は一つだ。
「デザインができる人」ではなく、
「デザインで成果を出せる人」になること。
成果とは、売上だけじゃない。
顧客が期待している価値のことだ。
その期待値を超えるアウトプットを生み出せる人が、
AI時代においても、選ばれ続ける。
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デザイナーは死んだ。
—— 半分正しく、半分間違い。
死んだのは、作業としてのデザイン。
生き残るのは、事業を伸ばせるデザイナー。
AIは、デザイナーを消したんじゃない。
デザインしかできない人を、淘汰しただけだ。
だから、今からやるべきことは一つ。
デザインを極めることじゃなく、
デザインの先にある、ビジネスを理解すること。
これができる人は、5年後も10年後も、間違いなく市場から求められ続ける。
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