Claude を活用して「AI っぽさ」を脱却する 3 つのデザイン手法

@nobel_824
日本語2 日前 · 2026年7月16日
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TL;DR

本記事では、人間のセンス、意図、そしてコンポーネントベースのワークフローを重視することで、AI 特有の画一的な仕上がりを避け、プロフェッショナルなデザインを生み出すための Claude 活用戦略を 3 つ解説します。

AIはさまざまな分野で人間の能力に近づいてきましたが、デザインはその中でも長らくAIが苦手としてきた領域のひとつです。ただ、多くの人が「AIでデザインする」ということの意味を、少し誤解しているように思います。

この記事では、Leon Lin氏(@LexnLin)が公開した「How To Actually Design With AI」という投稿をもとに、AIを使ったデザインの実践的な進め方を、日本語で丁寧に整理してみました。

記事の最後にClaudeで質の高いデザインを作るための、デザインシステムキットを配布しています。

tatsuki | Claude Code活用支援 on X — cover

記事の最下部で受け取れます

まず押さえておきたい前提

「AIでデザインする」とは、すべてをAIに丸投げすることではありません。アイデア、方向性、感覚、そして創造性は、あくまで自分自身から生まれるものです。AIはそれを「形にする(実行する)」ための存在だと考えると、話がすっきりします。

大まかな流れは、次の3ステップです。

  1. 自分でアイデアを育てる
  2. インスピレーションを集める
  3. 自分の考えをプロンプトに翻訳し、AIに作らせる
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使うツールはCursorでもCodexでもClaudeでも、どんな環境(ハーネス)でも構いません。本質は「自分の思考を、指示(インストラクション)に変換すること」にあります。

AIは実行こそ非常に得意ですが、真の創造性はまだ持っていません。余白の取り方、タイポグラフィ、配色理論、階層といった「デザインのルール」は理解しています。しかし、何が「本当に良い」「独創的だ」「意味がある」と感じられるのか——つまり センス(taste) は理解できません。

ここが、いちばん大きなギャップです。現時点でAIに本物のセンスを与えることはできませんが、その限界を前提に、うまく回避していくことはできます。

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手法1:デザインスキルを使う

もっとも手早いアプローチです。時間がないときや、小さなものを作るときは、あらかじめ用意された「デザインスキル」に頼るのが有効です。

たとえば次のようなものがあります。

進め方はとてもシンプルです。

  1. デザインスキルを追加する
  2. AIに文脈(コンテキスト)を渡す
  3. 数回プロンプトを投げて、サイト・アプリ・ポスターを作らせる
  4. 明らかな問題を直す
  5. 公開する

結果はたいてい「そこそこ良い」ものになります。他のAI生成デザインと似た印象になることはありますが、質の高いスキルを使えば、いちばんひどい失敗や「AIっぽさ」は避けられます。多くの人が実際に使っているのが、この方法です。

手法2:AIと一緒に、自分でデザインする

「本当に際立つもの」を作りたいなら、もう一歩踏み込む必要があります。ユーザーがあなたのプロダクトに触れたときに、「ちゃんと考え抜かれている」と感じてもらう——そのためには、より意図的なプロセスが求められます。

モバイルアプリ、デスクトップアプリ、ウェブサイト、ランディングページ、ダッシュボード、ポスター。何を作るにしても、まずは明確な方向性が必要です。自分が何を作りたいのか分かっていなければ、AIが代わりに見つけてくれることはありません。

まず「意味」から始める

何よりも先に、土台を定義しましょう。次の問いに答えてみてください。

  • これは誰のためのものか?
  • どんな問題を解決するのか?
  • どんな感じ(feeling)であってほしいか?
  • 何を体現するものなのか?

UIは、プロダクトの「意味」を映し出すものです。これらは書き出しておきましょう。ここでもAIは使えますが、デザインのためではなく、自分に質問を投げかけてもらうため に使うのがコツです。

たとえば、こんな質問をAIにしてもらいます。

  • このプロダクトは何についてのもの?
  • 想定するユーザーは?
  • どんな感情を伝えたい?
  • ブランドはどんな雰囲気であるべき?
  • 合う色やフォントは?
  • ミニマル/遊び心/プレミアム/技術的/実験的——どの方向性か?

インスピレーションを集める

方向性が定まったら、参考(リファレンス)を集め始めます。有力な情報源のひとつがMobbinです。さまざまなカテゴリの実際のプロダクト画面が揃っています。

ここで大切なのは、ただ眺めて「良さそう」と思って終わらないことです。なぜ良いのか を自分に問いかけましょう。

  • レイアウトなのか?
  • 余白なのか?
  • タイポグラフィなのか?
  • 構造なのか?
  • インタラクションなのか?

良いと感じたものは保存し、次のようなフォルダに整理していきます。

  • ナビゲーション
  • ヒーロー
  • 料金表
  • カード
  • モバイル画面
  • ダッシュボード
  • アニメーション
  • タイポグラフィ

こうして時間をかけて自分だけの参考ライブラリを育てていく——これこそが「センス」を養う方法でもあります。

そのほか、次のような情報源も役立ちます。Pinterest、Cosmos、Awwwards、Webflow Templates、Craftwork、Rebrand Gallery、Component Gallery、Savee、Lummi。

なお、デザインを丸ごとコピーするのは避けましょう。複数のアイデアを組み合わせて、自分のプロダクトに合うものへと昇華させることが大切です。

構造をマッピングする

次に、実際に作るべきものを定義します。ウェブサイトなら、ナビゲーション、ヒーロー、機能紹介、料金、お客様の声、CTA、フッターといった具合です。

アプリなら、オンボーディング、ホーム、検索、プロフィール、設定、コアとなるフロー、そして空の状態(エンプティステート)などがあります。

各セクションには、明確なコンテンツが必要です。たとえばヒーローセクションなら、見出し、説明文、CTA、ビジュアルが要ります。コピーはAIに手伝ってもらえますが、「明快さ」はあくまで自分から生まれます。

コンポーネント単位で作る

いよいよ制作です。参考にした個々のアイデアを取り出し、自分のプロダクトに合わせて作り替えていきます。

「ウェブサイトを丸ごと作って」と言うのではなく、「このスタイルをベースに、私のブランドに合わせたヒーローセクションを作って」と伝えるのがポイントです。

ナビゲーション → ヒーロー → カード → ボタン → タイポグラフィ → 細部、という順で、一歩ずつ進めます。AIは小さなタスクのほうがずっと得意ですし、こうすることで自分が主導権を保てます。

カスタムアセットを生成する

必要に応じて画像生成も活用しましょう。今では画像生成ツールも十分に強力になっています。色、スタイル、構図、用途といった文脈を明確に伝えるのがコツです。

ありがちなストック画像は避けましょう。カスタムのビジュアルを使うことで、全体に統一感が生まれます。

全体のワークフロー

まとめると、次のような流れになります。

  1. アイデアを定義する
  2. 目的とユーザーを明確にする
  3. ブランドの方向性を決める
  4. 参考を集める
  5. それらを整理する
  6. 構造をマッピングする
  7. コンポーネントを作る
  8. アセットを生成する
  9. インタラクションを加える
  10. 全体を磨き上げる
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一発のプロンプトで作るより、はるかに良い結果が得られます。

手法3:インスピレーションボードを使う

もう少し手早い「中間のやり方」もあります。すべてを一つひとつ組み立てるのではなく、厳選した参考のセットをAIに渡す方法です。

Mobbin、Awwwards、Webflow、Craftwork、Rebrand Gallery、Component Gallery、Savee、Cosmos、Pinterestなどからスクリーンショットを集め、こうお願いします。

これらの参考のスタイルと方向性を組み合わせて、私のプロダクト向けのデザインを作ってください。ただし、そのままコピーはしないでください。

もちろん、先に十分な文脈を伝え、AIに質問させてから生成するのが前提です。すべてを手作業で作るより速く、それでいて、ありきたりなプロンプト一発よりずっと良い結果になります。

3つのアプローチの整理

  • 手法1:デザインスキル — 速く、そこそこの結果
  • 手法2:コンポーネント単位 — 遅いが、最高品質
  • 手法3:インスピレーションボード — バランス型
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そのほか役立つツール

  • SVG生成:Quiverなどを使うとSVGを作れます。要素が分かれているぶん、アニメーションもつけやすくなります。
  • 動画:Google Flowのようなツール。ヒーロー、背景、プロダクトデモなどを強化できます。
  • 画像ライブラリ:Lummiのようなプラットフォーム。ただしブランドに合う画像を選びましょう。
  • レイヤリング:背景除去とレイヤー分けで、奥行き・動き・インタラクションを加えられます。細部の積み重ねが、大きな差を生みます。

最後に

AIは、あなたの思考を置き換えるものではありません。

  • 何を作るか
  • なぜそれが大切なのか
  • 誰のためのものか
  • どんな感じであるべきか

これらを決めるのは、いつも自分自身です。AIは、それをより速く実行してくれるだけ。最良の結果は、より良いプロンプトからではなく、より良いセンスから生まれます。

この記事は、Leon Lin氏(@LexnLin)のX投稿「How To Actually Design With AI」をもとに、日本語で再構成したものです。

「Claude Design デザインシステムキット」を、LINE で無料配布しています。

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