ChatGPT 5.6 全機能解説
「ChatGPT 5.6」は、一つのモデルや一つのチャット画面だけを指すものではありません。
現在のChatGPTは、大きく次の要素で構成されています。
- GPT-5.6文章、コード、資料、画像、Web情報などを理解し、推論する頭脳です。
- Chat質問、相談、文章作成、検索、学習、画像生成などを行います。
- Work複数のアプリ、ファイル、ブラウザ、プラグインを使い、仕事を完成物まで進めます。
- Codexソフトウェア開発、コード編集、ローカルファイル、CLI、技術系プラグインを扱います。
- Plugins外部サービスへの接続と、専門的な仕事の手順を追加します。
- SitesChatGPTやCodexで作った内容を、WebサイトやWebアプリとして保存、共有、公開します。
OpenAIは現在のChatGPTを、質問や日常的な支援を行う「Chat」、仕事を最初から最後まで進める「Work」、技術作業を行う「Codex」の三つを一か所で利用する構成として説明しています。
2. GPT-5.6のモデル構成
2-1. GPT-5.6 Sol
GPT-5.6 Solは、GPT-5.6ファミリーの中心となる高性能モデルです。
主に次のような仕事に向いています。
- 複雑なコーディング
- 長い資料の分析
- 複数の情報源を使う調査
- 戦略立案
- 科学的な推論
- サイバーセキュリティ
- コンピューター操作
- デザイン判断
- 数時間に及ぶ複数段階の業務
- 文書、表、スライド、Webアプリをまたぐ制作
GPT-5.6 Solは、対象プランのモデル選択画面でMedium、High、Extra Highとして利用されます。
利用事例
経営企画担当者が、20本の競合資料、3年分の売上データ、顧客アンケートをアップロードし、次のように依頼します。
資料を横断して市場の変化を整理し、当社の強みと弱みを分析してください。 事実と仮説を分け、経営会議用の論点を8項目にまとめてください。
Mediumでは標準的な分析、Highではより丁寧な比較、Extra Highでは多数の制約や資料を含む長時間の分析に向きます。
2-2. GPT-5.6 Sol Pro
GPT-5.6 Sol Proは、GPT-5.6の中でも特に難しい仕事と長時間のワークフロー向けです。
例えば、次のような仕事です。
- 大規模なコードベースの解析
- 多数の論文を使った専門調査
- 高精度が必要な経営資料
- 複数の制約を同時に満たすシステム設計
- 何度も検証と修正を繰り返す作業
- 長いプロジェクトの計画と成果物作成
Sol Proは、対象プランの「Pro」推論として利用されます。
利用事例
M&A候補企業について、財務資料、ニュース、業界資料、製品情報、顧客レビューを横断し、次の成果物を作らせます。
- 投資仮説
- 主要リスク
- シナジー案
- 競合比較
- 100日計画
- 経営会議用スライド
- 詳細な検証事項一覧
単純な要約ではなく、資料間の矛盾を見つけ、追加確認が必要な点まで洗い出す仕事に向いています。
2-3. Instant、Medium、High、Extra High、Pro
モデル選択画面の意味は、次のように考えると分かりやすくなります。
- InstantGPT-5.5 Instantによる高速回答です。 日常質問、短いメール、翻訳、簡単な要約に向きます。
- MediumGPT-5.6 Solによる標準的な推論です。 一般的な分析、企画、資料作成、コードに向きます。
- HighGPT-5.6 Solが、より長く推論します。 複雑な比較、戦略、設計に向きます。
- Extra HighSolで利用できる最大の推論量です。 長大な資料や難しい作業向けです。
- ProGPT-5.6 Sol Proを使用します。 最難関の調査、開発、重要な成果物向けです。
対象となる有料プランでは、Instantを選んでいても、質問が複雑な場合に自動でMediumへ切り替える設定があります。
利用事例
同じ「顧客への返信メールを作って」という依頼でも、使い分けられます。
- Instant日程変更を伝える短いメール
- Medium商談内容を踏まえた丁寧なフォローアップ
- High複数の利害関係者を考慮した契約交渉メール
- Pro過去の全商談履歴、契約条件、社内方針を踏まえた重要顧客向け提案
2-4. GPT-5.6 TerraとLuna
TerraとLunaは、通常のChatでは直接選択するモデルではなく、主にWork、Codex、APIで利用されます。
- Terra性能、速度、利用コストのバランス型です。 日常業務や大量処理に向きます。
- LunaGPT-5.6ファミリーで最も高速、低コストのモデルです。 分類、抽出、単純変換、大量の反復処理に向きます。
Plus、Pro、Business、Enterpriseでは、WorkやCodexでSol、Terra、Lunaを利用できます。FreeとGoではCodexなどでTerraが限定的に提供されます。
利用事例
カスタマーサポートで、1万件の問い合わせを処理する場合です。
- Lunaで問い合わせを商品別、緊急度別に分類する
- Terraで内容を要約し、必要な情報を抽出する
- 重要顧客や複雑な案件だけSolで詳しく分析する
- 人が最終回答を確認する
すべてを最上位モデルで処理するのではなく、仕事の難易度に応じて使い分けられます。
Voice
Voiceでは、ChatGPTと音声でリアルタイムに会話できます。
主な用途は次のとおりです。
- 語学練習
- プレゼンテーション練習
- 面接練習
- アイデア整理
- 移動中の相談
- 手を使わない質問
- 対話形式の学習
ChatGPTの公式説明では、音声で学習、ブレインストーミング、助言、語学練習などを行えるとされています。
利用事例
営業担当者が、翌日のプレゼンテーションを練習します。
あなたは慎重な顧客企業のCFO役をしてください。 私の提案に対して、費用対効果、セキュリティ、導入期間について厳しい質問をしてください。
利用者が音声で回答し、ChatGPTが内容、分かりやすさ、話す速度、弱い論点をフィードバックします。
9. Voice with Video
Voice with Videoでは、スマートフォンのカメラを使い、ChatGPTへ目の前の状況を見せながら音声で相談できます。
Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduのモバイル版で提供され、学習、問題解決、制作などに利用できます。
利用事例
製造現場で機器の操作パネルをカメラに映し、次のように質問します。
この警告表示が出ています。 画面上で確認すべき項目を順番に説明してください。
ChatGPTは画面を見ながら、確認箇所を案内します。
別の利用事例
学生が数学のノートを映し、途中式のどこに誤りがあるかを会話しながら確認します。
10. Study Mode
Study Modeは、すぐに正解を示すのではなく、質問、ヒント、段階的な説明を使って理解を支援します。
主な機能は次のとおりです。
- 段階的な学習
- 学習者の水準に合わせた説明
- ヒント
- 小テスト
- 自由回答形式の理解確認
- 弱点のフィードバック
- 進捗の把握
ChatGPTは利用者の理解度に合わせて内容を調整し、クイズや質問によって、どこまで定着しているかを確認します。
利用事例
簿記を学んでいる利用者が次のように依頼します。
減価償却を勉強したいです。 最初に私の理解度を確認する質問を3問出し、その結果に合わせて説明してください。 最後に仕訳問題を5問出してください。
単に答えを読むのではなく、回答しながら理解を深められます。
11. Memory
Memoryは、利用者に関する継続的な情報を、将来の会話へ反映する機能です。
主に次の二つがあります。
- Saved Memories利用者が明示的に覚えさせた情報です。
- Reference Chat History過去のチャットから、現在の質問に関係する情報を参照します。
例えば、文章の好み、職種、食事制限、よく使う形式などを記憶できます。Saved Memoriesは削除するまで維持され、過去チャットの参照情報は有用性に応じて更新されます。
利用事例
利用者が次の内容を記憶させます。
- 文章は敬体で書く
- 箇条書きを中心にする
- 自社の営業年度は4月開始
- ブランドカラーは濃紺と黄色
- 社内では「ユーザー」ではなく「お客様」と表記する
以後、ChatGPTはメール、企画書、Canvaプラグインへのデザイン指示などで、これらの前提を反映できます。
注意点
記憶を完全に削除したい場合は、保存されたMemoryだけでなく、元のチャット、関連ファイル、接続アプリ側の情報も確認する必要があります。
12. Projects
Projectsは、長期的な仕事に関係するチャット、ファイル、指示、アプリへのリンクをまとめる作業スペースです。
プロジェクト内には次のものを保存できます。
- チャット
- スプレッドシート
- 文書
- 画像
- プロジェクト専用指示
- Google Driveのファイルやフォルダへのリンク
- Slackチャンネルへのリンク
- ChatGPTが作成した分析や要約
Projectsには専用Memoryがあり、長期間の作業で文脈を維持できます。共有Projectでは、チャット、ファイル、指示を共通のコンテキストとして利用できます。
利用事例
「新製品A発売」というProjectを作り、次の情報を保存します。
- 製品仕様書
- 顧客インタビュー
- 市場調査
- ブランドガイド
- 過去の会議記録
- 価格表
- キャンペーン案
プロジェクト専用指示に次を設定します。
すべての回答は日本市場向けにしてください。 根拠のない数値は使わず、経営者にも理解できる言葉で書いてください。
そのProject内で、競合分析、広告コピー、営業資料、HeyGen用台本、Sites用コンテンツを継続して作れます。
13. Canvas
Canvasは、文章やコードをチャットの横に表示し、部分的な編集や修正を行うための作業画面です。
主な機能は次のとおりです。
- 文章の一部分だけを修正する
- 選択範囲へインラインコメントを付ける
- 文章量を変更する
- 読み手の水準を変える
- コードを修正する
- ReactやHTMLをプレビューする
- 過去バージョンへ戻す
- Word、PDF、Markdownとして書き出す
CanvasはWeb、Windows、macOSで利用できます。ただし、現在の公式ヘルプではGPT-5.5以降のモデルやPro系モデルに対応していないため、GPT-5.6を選択したまま常にCanvasを使えるわけではありません。Canvas利用時は対応モデルへの切り替えが必要になる場合があります。
利用事例
2万字の提案書をCanvasで開き、次のように部分修正します。
- 第1章だけ半分の長さにする
- 第3章の専門用語を経営者向けに言い換える
- 結論部分に費用対効果を追加する
- 修正前のバージョンへ戻す
- 完成後にWordで出力する
長文全体を毎回貼り直す必要がありません。
14. Scheduled Tasks
Scheduled Tasksでは、指定時刻に一回だけ実行する仕事、繰り返し実行する仕事、変化を監視する仕事を設定できます。
主な用途は次のとおりです。
- 毎朝のニュース確認
- 毎週の競合調査
- 毎月のKPIレポート
- 価格やページ変更の監視
- 会議前のリマインド
- 新しい情報が出た場合だけ通知
- 定期的なデータ確認
タスクはWebやモバイルのScheduled画面から作成でき、意味のある変更があった場合だけ通知する監視型タスクにも対応しています。Project内でタスクを作っても、そのProjectに保存されたファイルへ自動アクセスできるとは限りません。また、Voice chatsとCustom GPTsはTasksではサポートされていません。
利用事例
マーケティング担当者が次のタスクを設定します。
毎週月曜の午前8時に、競合3社の価格ページと新着情報を確認してください。 前週から重要な変更があった場合だけ、変更内容と影響を通知してください。
別の例では、毎月1日に売上データを確認し、前月比で10%以上変化した指標だけをまとめるタスクを設定できます。
15. Custom GPTs
Custom GPTsは、特定の目的に合わせて、指示、知識ファイル、モデル、機能、アプリなどを設定した専用ChatGPTです。
設定できる内容には次のものがあります。
- 名前と説明
- 会話開始例
- 常に適用する指示
- 参考資料となる知識ファイル
- 推奨モデル
- Web検索
- 画像生成
- Canvas
- データ分析
- Apps
- 独自APIを呼び出すActions
GPTはWeb上で作成・編集でき、モバイルでは作成済みGPTを利用できます。なお、一つのGPTではAppsと独自Actionsを同時には使えません。
利用事例
人事部が「社内就業規則アシスタント」を作ります。
- 就業規則を知識ファイルとして登録
- 回答には必ず該当章を示す
- 判断できない場合は人事部へ確認する
- 法的助言として断定しない
- 休暇、出張、経費、勤務時間に回答する
社員は、毎回規則ファイルをアップロードせずに質問できます。
別の利用事例
マーケティング部が「ブランドコピー校正GPT」を作り、禁止表現、ブランドトーン、商品名の表記ルールを設定します。広告コピーを入力すると、ブランド基準に沿って修正案を返します。
16. Agent mode
Agent modeは、Web上の具体的な作業を、ChatGPTが推論しながら実行する機能です。
使用する主なツールは次のとおりです。
- Webサイトを操作するビジュアルブラウザ
- コード実行
- 接続アプリ
- ターミナル
- アップロードファイル
- フォーム入力
- スプレッドシート編集
Agent modeはWebサイトを移動し、情報を探し、フォームへ入力し、表を編集できます。高い影響を持つ操作では確認を求め、ログイン情報などの入力時には利用者がブラウザ操作を引き取れます。
利用事例
総務担当者が、イベント会場候補を調べる場合です。
東京駅から30分以内で、150人収容、平日午後、プロジェクターありの会場を5件探してください。 料金、設備、キャンセル条件を比較表にしてください。 予約は行わないでください。
Agentは複数サイトを確認して比較し、予約直前まで情報を整理します。
別の利用事例
調達担当者が複数のベンダーサイトから見積条件を確認し、社内の比較シートへ入力します。
注意点
Webページ内の悪意ある指示に影響される「プロンプトインジェクション」の危険があります。必要のないアプリを無効にし、重要な送信や共有の前には内容を確認する必要があります。
17. GPTプラグインとは何か
17-1. App DirectoryからPlugin Directoryへ
2026年7月9日、ChatGPTのApp DirectoryはPlugin Directoryへ移行しました。
現在のプラグインは、次の要素をまとめた業務パッケージです。
- AppChatGPTやCodexを外部サービスへ接続します。
- Skill特定の仕事を正しく進めるための手順、専門知識、品質基準です。
- App template組織が自社のOAuth、Webhook、MCPサーバーなどを設定するためのひな型です。
一つのプラグインには、複数のAppとSkillを含められます。プラグインは、ChatGPTとCodexにおける業務機能を見つける主要な入口です。
利用事例
「Creative Productionプラグイン」の中に、次のものが含まれるイメージです。
- Canva App
- Figma App
- 画像生成App
- キャンペーン制作Skill
- ブランド確認Skill
- 広告サイズ展開Skill
利用者は、個々のサービスを別々に調べるのではなく、「広告素材を作る」という仕事単位でプラグインを選べます。
17-2. プラグインでできること
プラグインは、主に次の機能をChatGPTへ追加します。
- 外部サービスを検索する
- 外部情報を会話へ取り込む
- 複数サービスを使ってDeep Researchを行う
- 外部サービスへ情報を作成・更新する
- チャット内へカード、地図、プレビューなどを表示する
- 外部情報を事前同期する
- 特定職種向けの作業手順を追加する
実際に利用できる機能は、含まれるApp、プラン、地域、画面、管理者設定、外部サービスの権限によって異なります。
利用事例
営業会議の準備で、次のように依頼します。
Salesforce、Gmail、Slack、Google DriveからA社に関する最新情報を確認してください。 商談状況、未解決事項、関係者、次のアクションを1ページにまとめてください。
複数のAppを含むプラグインが、必要な情報を集め、ChatGPTが会議用資料へまとめます。
17-3. プラグインの呼び出し方
プラグインは次の方法で利用できます。
- プロンプト内でアプリ名を指定する
- @に続けてアプリ名を指定する
- ChatGPTが関連プラグインを提案する
- プラグイン固有のスラッシュコマンドを使う
- Workへ仕事全体を渡し、必要なプラグインを選ばせる
ChatGPT Workでは、@Google Driveや@Slackのように情報源を明示できます。ChatGPTが質問内容から必要なプラグインを判断することもあります。
利用事例
@Google Driveから前回の事業レビュー資料を探し、
@Slack の経営企画チャンネルにある最新の議論を加えて、今月の会議資料を更新してください。
17-4. 読み取りと書き込み
Appには、情報を読むだけのものと、外部サービスを変更できるものがあります。
読み取りの例は次のとおりです。
- Driveから資料を探す
- Slackから会話を探す
- CRMから顧客情報を取得する
- Canvaデザインを確認する
書き込みの例は次のとおりです。
- CRMを更新する
- デザインを変更する
- コメントを投稿する
- メールを送る
- ファイルを作成する
書き込みの有無はAppごとに異なります。
利用事例
営業担当者が次のように依頼します。
商談メモをもとに、Salesforceの次回アクションを更新してください。 更新内容を先に表示し、私が承認するまで保存しないでください。
17-5. プラグインの権限確認
Appの確認設定には、次の選択肢があります。
- Always ask読み取りを含め、毎回確認します。
- Any changes読み取りは自動ですが、変更前に確認します。
- Important actions重要な操作だけ確認します。 標準設定です。
- Never ask許可された操作を確認なしで行います。 リスクが高いため、利用できないアカウントもあります。
メール送信、削除、決済、共有権限変更、機密情報送信などは重要操作として扱われます。ChatGPT側で確認設定を緩めても、外部サービス接続時に付与されていない権限が新たに追加されるわけではありません。
利用事例
Google Driveを読み取り専用で接続した場合、ChatGPTは資料を探せますが、ファイルを変更できません。
Salesforceに読み書き権限を与えた場合でも、設定を「Any changes」にすれば、レコード更新前に毎回承認を求められます。
18. HyperFramesプラグイン
18-1. ChatGPT/Codex内での役割
HyperFramesは、主にCodexで利用する動画制作プラグインです。
文章から映像全体を推測して作る一般的な動画生成AIではありません。Codexが次の要素を持つ動画プロジェクトを作ります。
- HTMLによるシーン構造
- CSSによるデザイン
- GSAPによるアニメーション
- 時間軸
- 字幕
- 音声
- 動画素材
- トランジション
- レンダリング設定
HTMLが動画の設計図となり、プラグインのSkillが、制作、検査、プレビュー、書き出しの手順をCodexへ提供します。
利用事例
事業レビューの売上データを、60秒のモーション動画へ変換します。
このCSVの売上、成長率、地域別構成を使い、経営会議用の60秒動画を作ってください。 数値を正確に表示し、前年同期比が悪化した地域を強調してください。
18-2. 作成できる動画
HyperFramesプラグインでは、次のような動画を依頼できます。
- タイトルアニメーション
- キネティックタイポグラフィ
- 製品紹介動画
- SNS用縦型動画
- データ可視化動画
- KPI動画
- 字幕付き動画
- ナレーション付き動画
- ロゴアニメーション
- スライドショー
- 音楽に反応する映像
- 手描き風のマーカーや囲み
- クロスフェード
- ワイプ
- リビール
- シェーダートランジション
利用事例:製品紹介動画
このProjectに保存されている製品仕様書、ブランドガイド、ロゴを使い、30秒の縦型製品動画を作ってください。 最初の5秒で顧客課題、次の15秒で三つの機能、最後の10秒でCTAを表示してください。
利用事例:データ動画
顧客アンケート結果を、ランキングと棒グラフが動く45秒の動画にしてください。 数字と設問文は元データから変更しないでください。
18-3. ChatGPTの文脈を引き継げる
HyperFramesはCodex内で動くため、次の情報を動画へ引き継げます。
- このチャットで作った台本
- Project内の資料
- 調査レポート
- 売上データ
- ブランドガイド
- 画像
- ロゴ
- 音声
- 既存動画
利用事例
Deep Researchで調査した市場データをProjectへ保存し、次のように依頼します。
この市場調査を、投資家向けの90秒データ動画にしてください。 出典名を画面下部へ表示してください。
調査、台本、データ整理、動画制作を分断せずに進められます。
18-4. 字幕、文字起こし、TTS
HyperFramesプラグインでは、次の処理もワークフローに含められます。
- 音声の文字起こし
- 字幕作成
- 発話に同期した字幕
- 単語ごとの強調
- カラオケ形式の色変化
- テキスト読み上げ
- ナレーション生成
- 音声に合わせたアニメーション
CLIには文字起こしとTTSのコマンドが用意されています。
利用事例
社内研修の音声を渡し、次のように依頼します。
音声を文字起こしし、日本語字幕を付けてください。 「安全確認」「報告」「作業停止」の三語だけ黄色で強調してください。
18-5. 品質検査
HyperFramesの特徴は、動画生成だけでなく検査も含むことです。
- lintHTML構造やタイムライン登録を確認します。
- inspect文字や要素が画面外、カード外へ出ていないか確認します。
- validate文字と背景のコントラストを確認します。
- Animation Mapどの要素がいつ登場し、どう動くかを一覧化します。
利用事例
SNS用縦型動画を作成した後、字幕が端末のUI領域に近すぎる、商品名がカードからはみ出す、文字色のコントラストが不足している、といった問題を自動検出し、修正してからMP4へ書き出します。
18-6. 制限
HyperFramesは、通常のChatだけで完結する簡易動画生成ではありません。
基本的には次の環境が必要です。
- Codex
- Node.js 22以上
- FFmpeg
- ブラウザ
- プロジェクトファイル
- レンダリング環境
そのため、人物が自然に話す動画よりも、文字、図形、グラフ、ブランド表現を正確に制御する動画に向いています。
19. HeyGenプラグイン
19-1. ChatGPTの会話を動画へ変換する
HeyGenプラグインは、ChatGPTで作った会話、台本、調査結果、アイデアを、そのまま動画制作へ引き継ぐための接続です。
HeyGenのChatGPT連携では、会話内で/heygenに続けて動画の指示を入力します。HeyGen Appがスレッド全体の文脈を読み、制作計画を作り、アバター、モーショングラフィックス、Bロール、ナレーションを含む動画をChatGPT内で生成します。
利用事例
まずChatGPTで次の作業を行います。
- リモートワークにおける非同期動画の利点を調査
- 要点を三つに整理
- 60秒台本を作成
- CTAを決定
その後で次のように入力します。
/heygen この会話を、60秒の解説動画にしてください。 落ち着いたビジネストーンで、冒頭5秒に強い問題提起を入れてください。
19-2. 制作前に計画を確認できる
HeyGenプラグインは、動画のレンダリング開始前に制作計画を表示します。
利用者は、次のような内容を確認・修正できます。
- 動画の長さ
- 構成
- トーン
- シーン
- アバター
- ナレーション
- 使用するビジュアル
- CTA
利用事例
投資家向けピッチ動画を作る前に、次の構成案を確認します。
- 0〜10秒:市場課題
- 10〜30秒:製品の解決方法
- 30〜45秒:実績
- 45〜60秒:投資家向けCTA
実績数値が正しいか確認してからレンダリングを開始できます。
19-3. ChatGPT内で再生・修正できる
完成動画はChatGPT内で再生でき、会話によって次の修正を依頼できます。
- 動画を短くする
- トーンを変える
- ビジュアルを差し替える
- シーン構成を変える
- CTAを変更する
高度な編集、4K出力、大規模な多言語翻訳などは、HeyGen側の編集画面へ移動する機能として案内されています。したがって、本稿では、それらをChatGPTプラグイン内だけで完結する機能とは扱いません。
利用事例
完成した製品説明動画に対して、次のように修正します。
冒頭を5秒短くしてください。 「業務を自動化します」という表現を「定型業務を効率化します」に変更してください。 最後のCTAを資料請求ではなく、無料相談にしてください。
19-4. HeyGenプラグインの主な事例
解説動画
ChatGPTで調査した内容を、アバターが説明する動画へ変換します。
この会話の内容を、初心者向け90秒解説動画にしてください。
ピッチ動画
ChatGPTで作った事業計画を、アバター中心の投資家向け動画へ変換します。
このピッチストーリーを60秒の投資家向け動画にしてください。
研修動画
Project内の研修資料をもとに、講師役のアバター動画を作ります。
新入社員向けに、情報セキュリティの基本を3分で説明してください。
SNS広告
ChatGPTで作った短い広告コピーを、TikTok、Instagram、LinkedIn向け動画へ変換します。
この広告コピーを、LinkedIn向け30秒動画にしてください。
製品アップデート
リリースノートを、顧客や社内向けの短い説明動画へ変換します。
この製品更新内容を、既存顧客向け45秒動画にしてください。
これらの用途はHeyGenのChatGPT連携で明示的に案内されています。
20. HyperFramesとHeyGenの使い分け
HyperFramesが向いている仕事
- 文字や数値を正確に表示したい
- グラフやKPIを動かしたい
- ブランドカラーやフォントを厳密に守りたい
- 動画をコードとして管理したい
- 同じテンプレートから大量に作りたい
- 字幕のタイミングを細かく制御したい
事例
月次売上を、棒グラフと数字が動く経営会議用動画にする。
HeyGenが向いている仕事
- 人物アバターに説明させたい
- ChatGPTで作った台本をすぐ動画にしたい
- 研修や営業用のプレゼンター動画を作りたい
- SNS向けの人物中心動画を作りたい
- ChatGPT内で動画を確認・修正したい
事例
商品説明台本を、アバターが話す60秒動画にする。
両方を組み合わせる仕事
- HeyGenで人物説明部分を作る
- HyperFramesでタイトル、数値、チャートを重ねる
- HyperFramesで字幕とブランドモーションを整える
- Workで制作工程を管理する
事例
HeyGenの人物プレゼンターが新サービスを説明し、HyperFramesで料金比較、導入実績、CTAを正確に表示する。
21. Canvaプラグイン
21-1. ChatGPT内でデザインを作る
Canvaプラグインを接続すると、ChatGPTの会話からCanvaデザインを作成、プレビュー、編集できます。
主な用途は次のとおりです。
- プレゼンテーション作成
- SNS投稿作成
- 招待状作成
- 広告作成
- アウトラインからデザイン作成
- 既存デザインの修正
- デザインの翻訳
- サイズ変更
- Canva側での共同編集への引き継ぎ
Canvaは、ChatGPTの会話やアップロードしたアウトラインを使ってデザインを作り、チャット内でプレビューと簡単な修正を行えます。
利用事例
Canva、このProjectにある事業計画書を、投資家向け10枚のピッチデッキにしてください。 白を基調とし、濃紺をアクセントにしてください。 1スライドにつきメッセージは一つにしてください。
21-2. 会話によるデザイン修正
CanvaデザインをChatGPT内で確認し、次のように修正できます。
- 文章の変更
- レイアウトの簡略化
- トーンの変更
- 画像の差し替え
- 文字の書式変更
- 要素の移動やサイズ変更
既存デザインの直接編集では、変更を下書き状態で作り、プレビューを見せた後、利用者の承認を得て確定保存する仕組みです。
利用事例
2ページ目の見出しを「導入効果」に変更してください。 本文を30%短くし、数値を太字にしてください。 保存前にプレビューを見せてください。
21-3. 現在の編集制限
Canva編集Skillでは、次の操作には対応していません。
- フォントファミリー自体の変更
- 新規テキストボックスの追加
- 背景色やグラデーションの変更
- ページの追加、削除、並べ替え
- アニメーション変更
- トランジション変更
- グループ化、グループ解除
- 図形そのもののスタイル変更
これらはCanvaの編集画面で手動調整する必要があります。
利用事例
ChatGPT内で本文修正と画像差し替えを行い、フォントファミリーやページ構成の最終調整だけCanva側で行います。
21-4. デザインレビュー
CanvaのデザインフィードバックSkillでは、既存デザインを次の観点から確認できます。
- 視覚的な優先順位
- レイアウト
- 余白
- 文章
- メッセージ
- ページ間の一貫性
- 読みやすさ
- コントラスト
- アクセシビリティ
- 掲載媒体への適合性
指摘はページ別に整理され、High、Med、Lowなどの優先度と具体的な修正案が付けられます。このSkillは読み取り専用で、確認しただけではデザインを変更しません。
利用事例
この営業資料をレビューし、顧客が理解しにくいページを指摘してください。 各指摘に優先度と具体的な修正方法を付けてください。
21-5. ブランドチェック
ブランドチェックSkillでは、Canvaデザインをブランドキットと比較します。
確認項目は次のとおりです。
- ブランドカラー
- ブランドフォント
- ロゴの扱い
- コピーのトーン
- ページ間の一貫性
- ブランドから外れた箇所
正確な色コードやフォント情報を取得できない場合、推測で断定せず、「確認不能」として利用者へ情報提供を求めます。
利用事例
このキャンペーンデザインをブランドキットと比較してください。 ロゴ、色、フォント、コピーのトーンについて、オンブランド、オフブランド、確認不能に分けてください。
21-6. 翻訳
翻訳Skillでは、元のデザインを変更せず、コピーを作成して別言語版へ翻訳します。
主な処理は次のとおりです。
- 元デザインの特定
- コピー作成
- テキスト抽出
- 翻訳
- 翻訳内容の反映
- レイアウト崩れの警告
- プレビュー
- 承認後の保存
製品名、固有名詞、ブランド用語は、指定がない限り維持します。
利用事例
この日本語の展示会ポスターを英語版と韓国語版にしてください。 商品名と会社名は翻訳せず、元デザインは変更しないでください。
21-7. SNSサイズへの展開
リサイズSkillでは、一つのCanvaデザインから、複数のSNS向けサイズを作れます。
対象例は次のとおりです。
- Facebook投稿
- Facebookストーリー
- Instagram投稿
- Instagramストーリー
- LinkedIn投稿
元デザインは変更せず、リサイズしたコピーを作成します。
利用事例
このキャンペーン画像を、Instagram投稿、Instagramストーリー、LinkedIn投稿へ展開してください。 各形式をPNGで書き出し、Canva編集リンクも整理してください。
21-8. CSVや表からの大量生成
Bulk Create Skillでは、CSV、表、JSONの各行を使い、ブランドテンプレートから一件ずつデザインを作れます。
例えば、次の列を持つ商品一覧を使えます。
- 商品名
- 価格
- キャッチコピー
- 画像URL
- 地域名
画像URLを使う場合は、先にCanvaへアップロードしてAsset IDへ変換します。大量生成のAutofillにはCanva Enterpriseが必要です。
利用事例
100店舗分のセール告知を作ります。
CSVには次の情報があります。
- 店舗名
- セール期間
- 割引率
- 住所
- 店舗写真
Canvaプラグインが一行ごとにテンプレートへ差し込み、店舗別の広告デザインを100件作成します。
22. Creative Productionプラグイン
Creative Productionは、ChatGPTやCodex上で、マーケティングやクリエイティブ制作の一連の仕事を行う職種別プラグインです。
次のような作業を依頼できます。
- キャンペーンボード
- ディスプレイ広告のバリエーション
- 商品ライフスタイル画像
- EC向け画像セット
- クリエイティブブリーフからの素材制作
- 素材のレビューと修正
公式発表では、Figma、Canva、Shutterstock、Picsart、FalなどのAppやSkillをまとめた構成として説明されています。
利用事例
化粧品ブランドが、新商品キャンペーンを作る場合です。
添付した製品資料とブランドガイドを使い、Creative Productionプラグインでキャンペーンボードを三案作ってください。 その後、選択した案から、ディスプレイ広告を3サイズ、各3バリエーション作ってください。
別の利用事例
EC事業者が、一枚の商品写真と商品情報から、次のセットを作ります。
- 商品単体画像
- 使用シーン画像
- 特徴説明画像
- SNS広告
- EC商品一覧用画像
23. Product Designプラグイン
Product Designプラグインは、製品やWebサービスの初期アイデアを、レビュー可能なプロトタイプへ変える業務パッケージです。
主な機能は次のとおりです。
- 複数の製品方向を探索する
- ユーザーフローを監査する
- 実際のURLからプロトタイプを作る
- 静止スクリーンショットを操作可能にする
- UIの問題点を分析する
- FigmaやCanvaへ引き継ぐ
- Sitesでプロトタイプを共有する
利用事例
SaaS企業が、既存の申込画面を改善します。
現在の申込フローを確認し、離脱しやすい箇所を指摘してください。 改善案を三つ作り、最も有力な案をクリック可能なプロトタイプにしてください。
別の利用事例
紙に描いたアプリ画面のスケッチをアップロードし、操作できるモバイルUIの試作品へ変換します。
24. Data Analyticsプラグイン
Data Analyticsプラグインは、事業や製品データを使った分析、指標診断、レポート、ダッシュボード作成を行います。
公式発表では、Snowflake、Databricks Genie、Hex、Tableauなどのツールを使い、製品・事業データの探索、主要指標の変化の説明、レポートやダッシュボード作成を行うプラグインとして紹介されています。
主な用途は次のとおりです。
- KPI設計
- データ品質確認
- 指標変化の原因分析
- 顧客セグメント分析
- ダッシュボード作成
- 経営レポート
- 商品・事業分析
利用事例
ECサイトの購入率が前月から15%下がった場合です。
Data Analyticsプラグインを使い、デバイス、流入チャネル、新規・既存顧客、商品カテゴリ、地域に分解してください。 確認できた要因と、追加検証が必要な仮説を分けてください。
別の利用事例
月次経営会議用に、売上、粗利、顧客数、解約率、CAC、LTVをまとめたダッシュボードと要約を作ります。
25. Salesプラグイン
Salesプラグインは、外部の顧客情報と営業活動を、商談を進めるための仕事へ変換します。
主な用途は次のとおりです。
- 優先アカウントの特定
- 購入シグナルの確認
- 商談準備
- フォローアップ作成
- 顧客レコード更新
- クロージング計画
- リスク案件レビュー
公式発表では、Salesforce、HubSpot、Slack、Outreach、Clayなどのツールを使う構成が紹介されています。
利用事例
Salesforce、Gmail、SlackからA社の最新情報をまとめてください。 商談の停滞理由、決裁者、競合、未解決事項、次のアクションを整理し、明日の会議用ブリーフを作ってください。
CRM更新の事例
商談終了後に次のように依頼します。
この会議メモから、Salesforceの商談フェーズ、次回アクション、予定日を更新する案を作ってください。 私の承認後にだけ保存してください。
26. Marketing Strategyプラグインの扱い
OpenAIが2026年6月2日に公開した職種別プラグインの発表では、Marketing Strategyプラグインは「今後追加予定」とされていました。
その後の提供状況は、利用者のPlugin Directoryで確認する必要があります。本稿では、現在すべてのアカウントで利用できるとは断定しません。
現時点では、マーケティング戦略業務は、主に次の組み合わせで実行できます。
- Deep Research
- Data Analytics
- Creative Production
- Canva
- HeyGen
- HyperFrames
- Sales
- Sites
- Work
利用事例
マーケティング戦略専用プラグインが表示されない環境でも、次の流れをWorkへ依頼できます。
- Deep Researchで市場調査
- Data Analyticsで顧客分析
- Workでポジショニングとメッセージを作成
- Creative ProductionとCanvaで広告制作
- HeyGenとHyperFramesで動画制作
- Sitesでランディングページ制作
- Salesでリードを営業へ連携
27. ChatGPT Work
27-1. 目標から完成物まで進める
ChatGPT Workは、ゴールを受け取り、情報を集め、仕事を分解し、複数工程を進め、完成物を作るエージェントです。
利用できる情報には次のものがあります。
- ChatGPTの会話
- アップロードファイル
- Projects
- ローカルファイル
- Google Drive
- SharePoint
- Slack
- Microsoft Teams
- Gmail
- Outlook
- カレンダー
- CRM
- Webブラウザ
- プラグイン
- Codex
作成できる成果物には、文書、スライド、スプレッドシート、グラフ、PDF、画像、分析、Sitesなどがあります。
利用事例
来週の経営会議を準備してください。 Google Driveの月次資料、Slackの経営企画チャンネル、売上Excelを使用してください。 成果物は12枚のスライド、詳細分析シート、1ページの要約です。 元ファイルの変更と外部送信は行わないでください。
27-2. Workの基本的な進め方
Workには、次の内容を明示すると成果が安定します。
- 仕事のゴール
- 使用してよい情報
- 使用してはいけない情報
- 作成する成果物
- 対象者
- 締切
- 承認が必要な操作
- 判断基準
- 禁止事項
利用事例
2026年第2四半期の事業レビューを作ってください。 使用できる情報は指定したDriveフォルダと売上CSVだけです。 売上、粗利、顧客数、解約率を前四半期、前年同期と比較してください。 事実と仮説を分けてください。 数値が矛盾する場合は作業を止めて確認してください。
27-3. Workとプラグインの連携
Workは、目標に応じて複数のプラグインを使い分けられます。
新製品キャンペーンの場合は、次のような流れです。
- Driveプラグインから製品資料を取得
- Deep Researchで市場調査
- Data Analyticsで顧客分析
- Creative Productionで広告案を作成
- Canvaで投稿デザインを作成
- HeyGenで人物動画を作成
- HyperFramesでデータ動画を作成
- Sitesでランディングページを作成
- Scheduled Tasksで成果を監視
Workは、顧客調査からキャンペーンブリーフを作り、マーケティング素材を制作し、地域別に展開するような一連の流れを扱えると説明されています。
27-4. 営業での事例
Workを使い、次の仕事をまとめて実行します。
- CRM、メール、Slackから顧客情報を集める
- 停滞案件を抽出する
- 顧客別の次のアクションを作る
- 営業会議用スライドを更新する
- 顧客向けフォローアップを下書きする
具体例
今週の停滞案件を10件抽出し、メールと会議メモを確認してください。 停滞理由、必要な社内支援、次のアクションを整理し、営業会議用スライドを更新してください。 顧客へのメールは下書きだけ作成してください。
OpenAIの実例では、ZapierがCRMやメールなどの顧客接点を横断し、フォローアップの欠落を検出する仕組みと週次ダッシュボードをWorkで作成しています。
27-5. マーケティングでの事例
- 市場・競合調査
- キャンペーンブリーフ
- 広告コピー
- コンテンツカレンダー
- デザイン制作
- 動画制作
- LP制作
- KPIレポート
具体例
顧客インタビュー、過去キャンペーン、競合調査を使い、新製品のキャンペーンブリーフを作ってください。 その後、CanvaでSNSカルーセル、HeyGenで60秒動画、Sitesでランディングページを作ってください。
27-6. 財務での事例
Workは、データ収集、ExcelやSheetsへの整理、照合、スライド作成、結果確認までを支援できます。
OpenAIの社内利用例では、月次決算と予測の作業時間を、データ探索、表への転記、照合、スライド作成、検証の支援によって短縮したと説明されています。
具体例
各部門の予算実績を統合し、差異が大きい項目を抽出してください。 予測変更の理由を部門別にまとめ、CFO向けの5枚のスライドを作ってください。
27-7. オペレーションでの事例
- プロジェクトトラッカー更新
- イベント運営
- 会議準備
- リスク管理
- 研修フォロー
- 進捗レポート
具体例
Jira、ローンチ計画、マーケティング日程を比較し、未完了作業、担当者不明、日程矛盾を抽出してください。 商品責任者向けに、リスクと次のアクションをまとめてください。
OpenAIの実例では、RingCentralがリリース計画、Jira、Go-to-Market日程を照合し、欠落、障害、担当者不明を検出する反復可能なワークフローを作っています。
27-8. Computer Useとブラウザ
デスクトップ版Workでは、組み込みブラウザやComputer Useを利用し、Webやデスクトップアプリ上で操作できます。
主な操作は次のとおりです。
- クリック
- 文字入力
- ブラウザ操作
- Web上のツール操作
- ファイル移動
- デスクトップアプリ操作
重要操作では利用者の確認を求めます。
利用事例
毎月の取引先情報を複数のWebポータルから確認し、社内の管理シートへ転記します。
取引先10社の公開情報を確認し、住所、代表者、認証、最新ニュースを管理シートへ入力してください。 元データと異なる項目は黄色で示してください。
28. Codex
Codexは、コードと技術作業を担当するエージェントです。
主な用途は次のとおりです。
- コードベースを理解する
- 実装計画を作る
- コードを書く
- テストする
- バグを修正する
- コードレビューを行う
- 複数リポジトリを扱う
- CLIを実行する
- HyperFramesなどの技術系プラグインを使う
- Sites用のWebプロジェクトを作る
利用事例
このECサイトへクーポン機能を追加してください。 既存の認証、決済、注文処理を確認し、影響範囲を説明してから実装してください。 単体テストと統合テストも追加してください。
非エンジニア向けの事例
マーケティング担当者が、CSVをアップロードできる簡易分析アプリをCodexに作らせ、その後Sitesで社内公開します。
29. Sites
29-1. WebサイトやWebアプリを作成・公開する
Sitesは、ChatGPT内でWebサイト、Webアプリ、ゲームなどを作り、ホスティング、修正、共有する機能です。
自然言語の指示や、Codexで作った既存プロジェクトからSiteを作れます。現在はパブリックベータで、プラン、地域、ワークスペース設定によって利用可否が異なります。
利用事例
このProjectにある製品資料を使い、製品紹介サイトを作ってください。 課題、三つの機能、導入効果、FAQ、問い合わせフォームを含めてください。
29-2. 作成できるもの
Sitesでは次のようなものを作れます。
- 会社案内サイト
- 商品紹介サイト
- ランディングページ
- ポートフォリオ
- キャンペーンサイト
- KPIダッシュボード
- プロジェクトトラッカー
- ローンチカレンダー
- 社内ポータル
- 診断ツール
- 料金計算ツール
- アンケート
- 簡易ゲーム
- インタラクティブレポート
ChatGPT Workの公式発表でも、ライブダッシュボード、プロジェクトトラッカー、ローンチカレンダー、プロトタイプ、社内ポータル、インタラクティブレポートなどが例示されています。
利用事例:KPIダッシュボード
部門別の売上、粗利、顧客数、解約率を確認できるダッシュボードを作ってください。 月、地域、商品で絞り込めるようにしてください。
利用事例:診断ツール
10問の回答から、最適な導入プランを提案する診断サイトを作ってください。 最後に資料請求フォームを表示してください。
29-3. データ保存
Sitesでは、用途に応じて次の保存方式を利用できます。
- D1レコード、利用者の進捗、ゲームスコアなどの構造化データ
- R2画像、文書、音声、動画などのファイル
- D1とR2ファイル本体と検索用メタデータを分けて保存
利用事例
社内申請サイトを作ります。
- 申請内容とステータスをD1へ保存
- 添付された見積書をR2へ保存
- 部門、申請者、ステータスで検索可能にする
29-4. 保存と公開は別
Sitesでは、次の二段階があります。
- バージョンを保存する公開候補を作り、レビューします。
- バージョンをデプロイする保存済みバージョンを本番公開します。
すべてのデプロイURLは本番環境として扱われます。確認だけしたい場合は、「デプロイせず、バージョン保存だけ」と明示します。
利用事例
社内向けポータルを作ってください。 まず保存済みバージョンとプレビューだけを作り、デプロイはしないでください。
内容、権限、データ保存を確認してから公開できます。
29-5. 共有範囲
Sitesは、作っただけで自動的に全世界へ公開されるわけではありません。
利用できる共有範囲には、次のようなものがあります。
- 自分だけ
- 招待した利用者
- ワークスペース全体
- リンクを知っている人
共有された人はSiteを閲覧できますが、編集権限が自動的に与えられるわけではありません。管理者は外部共有を制限できます。
利用事例
人事データを扱うSiteは、ワークスペース全体ではなく、人事部の招待者だけに限定します。
一方、公開キャンペーンページは「リンクを知っている人」または公開範囲に設定します。
29-6. Secretsと環境変数
APIキーや認証情報は、プロンプト、添付ファイル、Site本文、公開ソースコードへ直接書いてはいけません。
Sitesの設定画面にある環境変数とSecretsへ保存します。
利用事例
問い合わせフォームからCRMへデータを送るSiteを作る場合、CRMのAPIキーをSecretsへ保存します。
APIキーはSecretsへ登録し、ソースコード、ログ、画面には表示しないでください。
30. ChatGPT Remote
Remoteは、デスクトップで実行しているWorkやCodexのタスクを、スマートフォンから確認・操作する機能です。
スマートフォンから次のことができます。
- 進行状況を確認する
- 完了した工程を見る
- 質問に回答する
- 操作を承認する
- 方向を修正する
- 追加指示を送る
処理はデスクトップ側で続き、同じファイル、プラグイン、コードリポジトリを維持します。
利用事例
通勤中にスマートフォンから、前夜に開始した市場調査の進捗を確認します。
Workから「競合の範囲を国内だけに限定するか」という質問が届いたため、スマートフォンから回答し、そのまま作業を継続させます。
31. Workspace Agents
Workspace Agentsは、BusinessやEnterpriseの組織が、繰り返し行う業務を共有エージェントとして作る機能です。
設定できる内容は次のとおりです。
- モデル
- 推論量
- アプリ
- ツール
- Skill
- ファイル
- 指示
- 公開範囲
- スケジュール
- Slack連携
- APIトリガー
- 書き込み承認
作成したエージェントは、個人用、リンク共有、組織ディレクトリなどで公開できます。
利用事例:週次事業レビュー
「週次事業レビューAgent」を作ります。
- 毎週月曜に売上データを取得
- Slackの部門報告を確認
- KPIの変化を分析
- リスクとアクションを整理
- スライドを更新
- 管理職へレビューを依頼
利用事例:問い合わせ分類
顧客から届いた問い合わせを、製品、緊急度、担当部門で分類し、担当チームへ振り分けます。
書き込みアクションは初期状態で毎回確認する設定が中心で、危険な操作では承認ルールやパラメータ制約を設定できます。
結論
ChatGPT 5.6の本質は、単に以前より賢いチャットになったことではありません。
- GPT-5.6 Sol/Sol Pro複雑な推論と長い仕事を担当します。
- Chat質問、文章、検索、画像、学習を担当します。
- Deep Research複数の情報源から出典付きレポートを作ります。
- MemoryとProjects長期的な文脈を維持します。
- Agent modeWebサイトや外部サービス上の具体的な操作を行います。
- Plugins外部データ、外部操作、専門的なSkillを追加します。
- ChatGPT Work複数のファイル、アプリ、プラグインを使い、目標から完成物まで進めます。
- Codexコード、ローカル環境、技術系プラグインを扱います。
- SitesWorkやCodexの成果を、共有可能なWebサイトやWebアプリにします。
- HyperFramesプラグイン文字、図形、データ、字幕を精密に制御した動画を作ります。
- HeyGenプラグインChatGPTの会話や台本を、人物アバター中心の動画へ変換します。
- CanvaプラグインChatGPT内でデザインの作成、編集、レビュー、翻訳、サイズ展開を行います。
- Creative Production、Product Design、Data Analytics、Salesクリエイティブ、デザイン、分析、営業の専門ワークフローを追加します。
重要なのは、各プラグインを単体サービスとして説明することではありません。
ChatGPTにおける価値は、この会話で作った調査、台本、データ、ブランド情報を各プラグインへ引き継ぎ、Workの中で一つの業務として完成させられることにあります。
最も効果的な使い方は、次の流れです。
調査 → 分析 → 企画 → 制作 → 動画 → Web公開 → 営業連携 → 効果測定
ChatGPT 5.6、Work、Plugins、Codex、Sitesをこの流れとして設計することで、ChatGPTは質問に答えるツールから、複数の専門ツールを統合して仕事を進める実行基盤になります。





