NotebookLM で 100 個のプロンプトを管理する「プロンプトライブラリ」の作り方

@ai_jitan
日本語2 週間前 · 2026年6月29日
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TL;DR

本ガイドでは、AI プロンプトを保存・分類するための「プロンプトライブラリ」を NotebookLM で構築する方法を解説します。Gemini と連携させることで、プロンプトの選択と実行を自動化し、手作業での作成や検索にかかる時間を大幅に短縮できます。

僕は、プロンプトを"書くこと"も"探すこと"も、やめました。

その代わりに、よく使うプロンプトを100個、NotebookLMに登録しています。そして何か作業をするときは、AIに「このお題に最適なプロンプトを選んで」と言うだけ。すると、登録した中から、その場面にぴったりの一文を出してくれます。僕はもう、プロンプトを一文字も書いていません。選ぶだけです。

この感覚、一度味わうと戻れません。

毎回ゼロからプロンプトを考える。ネットで「神プロンプト」を探し回る。前にどこかにメモした最高の一文が、どのファイルにあるか思い出せない。——この消耗、すごく分かります。僕もずっとそうでした。プロンプトを書くために、毎回5分も10分も溶かしていました。

でも、よく考えたら変な話です。毎回似たような作業をしているのに、毎回ゼロからプロンプトを書いている。 これは、毎朝出社するたびに机を組み立て直しているようなものです。一度作って、置いておけばいい。それだけのことだったんです。

そこで僕がやったのが、プロンプトを「書くもの」から「在庫から選ぶもの」に変えるという発想の転換でした。やり方はシンプルです。よく使うプロンプトをカテゴリごとに登録して、NotebookLMを"プロンプトの図書館"にする。そして、それをGeminiに繋いで、"最適な一冊を出してくれる司書"を雇う。

これだけで、プロンプトに悩む時間がゼロになりました。ガチで時短になります。

この記事では、その「プロンプト図書館」の作り方から運用、さらに毎日の動線に組み込む上級ワザまで、コピペできるプロンプトごと全部公開します。最初の数十分だけ手を動かせば、あとはずっと"選ぶだけ"の世界です。では、始めましょう。

第1章:プロンプトを「毎回書く・探す」のは、時間のムダです

最初に、なぜこの仕組みがそこまで効くのか。

プロンプトを毎回ゼロから書くと、2つの問題が起きます。

1つ目は、品質がブレることです。調子のいい日は良いプロンプトが書けても、疲れている日や急いでいる日は、雑な指示になります。AIの出力は、こちらの指示の質にそのまま比例します。つまり、プロンプトがブレると、成果物もブレる。毎回が出たとこ勝負になってしまいます。

2つ目は、時間がかかることです。役割を指定して、前提を書いて、出力形式を整えて……ちゃんとしたプロンプトを書くと、地味に数分かかります。1日に何度も使えば、それだけで毎日30分、1か月で15時間が消えていきます。

良いプロンプトが「資産」として溜まらない

そして、いちばんもったいないのがこれです。せっかく書いた良いプロンプトが、使い捨てになっている。

一度うまくいったプロンプトを、また一から書き直している。あるいは、どこかにメモはしたけれど、必要なときに見つけられない。これは、優秀な道具を毎回作っては捨てているのと同じです。本来なら、良いプロンプトほど何度も使い回せる"資産"のはずなのに、それが溜まっていかない。

解決はシンプル。「書く」を最初の1回に集約する

ここまでの問題は、たった1つの発想で全部解決します。プロンプトを書く作業を、「最初の1回」に集約してしまう。

良いプロンプトを、最初にまとめて作って、登録しておく。あとは、その在庫の中から「いま必要なやつ」を選ぶだけにする。書く作業はもう発生しません。品質は登録時に担保されているのでブレません。良いプロンプトは資産として溜まり続けます。

ビフォーアフターで言えば、こうです。これまでは、お題が来るたびに10分かけてプロンプトを書いていた。これからは、お題を一言投げて、出てきた候補から選ぶだけ。 この差が、毎日積み重なります。次の章から、その「図書館」を実際に作っていきます。

第2章:プロンプト100個を、NotebookLMに「図書館化」する

ここから、実際に手を動かします。やることは、よく使うプロンプトをNotebookLMに登録して、AIが選びやすい"図書館"にすること。難しくありません。

100個でなくていい。「カテゴリ×10個」で考える

まず安心してください。いきなり100個そろえる必要はありません。 100という数字はインパクトのためで、本質は「よく使う場面を、ひととおりカバーする」ことです。

おすすめの考え方は、1カテゴリにつき10個です。たとえば、こんなふうに積み上げていきます。

会議用に10個。タスク管理用に10個。競合調査用に10個。メール作成用に10個。資料・分析用に10個。——この調子でカテゴリを増やしていけば、10カテゴリで自然に100個になります。でも、まずは自分がいちばんよく使うカテゴリ1つ、10個から始めれば十分です。

カテゴリで区切る理由は2つあります。1つは、自分が「どんな場面のプロンプトが揃っているか」を把握しやすいこと。もう1つは、あとでAIに選ばせるとき、カテゴリがラベルになって精度が上がることです。

1つのノートに、全部まとめる

登録先は、「プロンプト図書館」という名前のノートを1つ作って、そこに全部まとめます。

カテゴリごとにノートを分けたくなるかもしれませんが、分けないでください。理由は次の章で使う「AIに選ばせる」仕組みにあります。1つのノートに全カテゴリが入っているからこそ、AIは図書館全体を見渡して、最適な一冊を選べます。 分けてしまうと、毎回どのノートを見るか指定する手間が増えます。

ノートの中では、カテゴリごとにソース(テキストファイル)を分けると整理しやすいです。「会議用プロンプト」「タスク用プロンプト」というファイルを作って、それぞれに10個ずつ入れていくイメージです。

登録フォーマット:必ず「3点セット」で書く

ここが、図書館がうまく機能するかどうかの分かれ目です。プロンプトをただ羅列するのではなく、1つにつき必ず次の3点セットで書いてください。

【タイトル】そのプロンプトの名前 【用途】どんなお題・場面で使うか(選ぶときの目印) 【プロンプト】コピペでそのまま使える本文

特に大事なのが、真ん中の【用途】です。これは、あとでAIが「このお題には、どのプロンプトが合うか」を判断するための目印になります。ここを具体的に書いておくほど、選定の精度が上がります。「競合のSNSを分析するとき」「断られた商談の切り返しを考えるとき」のように、実際の場面が浮かぶ言葉で書いてください。

たとえば、1つの登録はこうなります。

【タイトル】競合SNS戦略の分析 【用途】競合アカウントの投稿傾向や強みを分析したいとき 【プロンプト】あなたは優秀なSNSマーケターです。以下の競合アカウントの投稿を分析し、 「発信テーマの傾向・伸びている投稿の共通点・自社が取るべき差別化の切り口」を 整理してください。最後に、明日から真似できる打ち手を3つ提案してください。

この形で揃えておけば、図書館は完成に近づきます。

プロンプトの集め方は、3ルートある

「でも、10個も20個もプロンプトを用意するのが大変そう」——大丈夫です。集め方は3つあり、組み合わせれば一気に揃います。

ルート①:自分の"神プロンプト"を入れる。

これまで使ってきて「これは良かった」というプロンプトを、まず登録します。数は少なくても、実戦で効果が確認できている一級品の資産です。

ルート②:Fast Researchで良質なプロンプトを集める。

NotebookLMの「ソースを探す」機能(Fast Research)を使えば、世の中の優れたプロンプトを一気に収集できます。切り口を変えて回すのがコツです。

「(カテゴリ) で使えるAIプロンプトの実例を豊富に紹介した記事を収集」

「(カテゴリ) の業務効率化に役立つプロンプト集を解説した記事を収集」

「プロンプトの書き方の型(役割・前提・出力形式)を解説した記事を収集」

ルート③:AIにカテゴリごと量産させる。

これがいちばん速いです。AIに「このカテゴリのプロンプトを10個作って」と頼めば、登録フォーマットのまま量産してくれます。次の「量産プロンプト」を使ってください。

あなたはプロンプト設計の専門家です。 「(カテゴリ名)」の業務で使える、実用的なプロンプトを10個作ってください。 それぞれ、必ず次の形式で出力してください。

【タイトル】そのプロンプトの名前 【用途】どんなお題・場面で使うか(選ぶときの目印になるよう具体的に) 【プロンプト】コピペでそのまま使える本文

条件: ・似たものを避け、その業務の幅広い場面をカバーするよう10個に散らす。 ・プロンプト本文には、必ず「役割・前提・出力形式」を盛り込む。

これで出てきた10個を、そのまま図書館のソースに貼り付ける。1カテゴリが、数分で完成します。

業務で使うなら、ここだけ注意

最後に、業務利用なら外せない一点を。社外秘の情報や個人情報を含むプロンプトを登録するときは、固有名詞を必ず匿名化してください。 取引先名を「A社」、人物を「Bさん」に置き換えるだけでOKです。プロンプトの"型"さえ登録されていれば、実際に使うときに具体名を入れれば済みます。図書館には、安全な"ひな形"だけを並べておきましょう。

第3章:Geminiに連携して「最適なプロンプトを提案させる」

図書館はできました。でも、棚にプロンプトが並んでいるだけでは、まだ"探す"手間が残っています。ここからが本番です。図書館に「司書」を雇って、こちらが選ぶ手間さえ無くします。

その司書役を担うのが、Geminiです。NotebookLMの図書館をGeminiに繋ぐと、お題を投げるだけで、図書館の中から最適なプロンプトを選んで持ってきてくれます。

NotebookLMとGeminiを繋ぐ

まず、図書館をGeminiから使えるようにします。面倒なAPI設定もプログラミングもいりません。ポイントは、NotebookLMとGeminiを同じGoogleアカウントで使うこと。あとは数ステップです。

  1. Web版のGeminiを開く
  2. 入力欄の「+」ボタンをクリック
  3. メニューから「NotebookLM」を選ぶ
  4. さきほど作った「プロンプト図書館」のノートを選択する

これで、Geminiが図書館の中身を参照できる状態になりました。Geminiの入力欄に、図書館のノート名が表示されていれば接続完了です。

司書を呼び出すプロンプト

接続したら、Geminiに「司書として振る舞ってね」と伝えます。これもコピペで一発です。

あなたは、私のプロンプト図書館の「司書」です。 連携したNotebookLMには、カテゴリ別に登録された大量のプロンプトが入っています。

これから私が「お題」を伝えます。あなたは図書館の中から、 そのお題に最も適したプロンプトを3つ選び、次の形式で提案してください。

❶ プロンプトのタイトル ❷ なぜこのお題に最適なのか(一言) ❸ そのプロンプト本文(コピペできる形で)

図書館にぴったりのものが無ければ、最も近いものを挙げたうえで、 お題に合わせて微調整した案も添えてください。

準備ができたら「お題をどうぞ」と返してください。

これで、あなた専属の司書が待機状態になりました。あとは、やりたいことを一言投げるだけです。

実演:お題を投げると、こうなる

実際の動きをお見せします。たとえば、こう投げたとします。

競合のSNS戦略を分析したい

すると、司書がこう返してきます。

図書館から、このお題に最適なプロンプトを3つお持ちしました。

❶ 競合SNS戦略の分析

理由:投稿傾向と差別化の切り口まで一気に出せる、ど真ん中の一本です。 〔プロンプト本文をそのまま提示〕

❷ ベンチマーク比較表の作成

理由:複数の競合を横並びで比べたいなら、こちらが効きます。 〔プロンプト本文をそのまま提示〕

❸ 伸びる投稿パターンの抽出

理由:「なぜバズったか」を深掘りしたいときは、これが最適です。 〔プロンプト本文をそのまま提示〕どれを使いますか。お題に合わせて微調整もできます。

あなたがすることは、3つから1つ選ぶだけです。プロンプトを書いてもいない、探してもいない。お題を一言言っただけで、最適な候補が目の前に並びました。

ひと工夫:選ぶだけでなく、仕上げまで任せる

ここでもう一歩。提案された候補を選んだあと、こう続けてください。

❶を、今回の競合「(具体的な相手)」に合わせて微調整して、そのまま実行してください。

すると司書は、選んだプロンプトを今回のお題用に整えて、そのまま分析まで実行してくれます。つまり、「選ぶ」だけでなく「使う」までが、ひとつの流れで終わる。プロンプトを書く時間も、探す時間も、調整する時間も、まるごと消えます。

ひとつだけ補足を。Geminiとの接続は、会話を新しく始めるたびにリセットされます。新しい会話のときは、もう一度「+」から図書館のノートを選び直してください。10秒で済みます。

第4章【上級】司書を常駐させる ── プロンプトコンシェルジュ化

第3章のやり方でも十分に速いのですが、「毎回ノートを選んで、司書プロンプトを送るのが少し面倒」という人のために、もう一段上のワザがあります。司書を、常駐させてしまう方法です。

使うのは、GeminiのGem(カスタムAI)機能です。Gemに図書館を"知識"として紐づけておくと、そのGemを開くだけで、いつでも司書が待機している状態になります。司書プロンプトを毎回送る必要もありません。お題を言えば、即座に最適なプロンプトが出てくる「専属コンシェルジュ」の完成です。

コンシェルジュGemの作り方

やることは2つだけです。新しいGemを作り、その「知識」として図書館のNotebookLMを紐づける。そして、Gemの「指示」欄に、次のコンシェルジュ用プロンプトを貼り付けます。

# あなたの役割 あなたは、私専属の「プロンプトコンシェルジュ」です。 このGemに紐づけたNotebookLM(プロンプト図書館)を、必ず参照してください。

# やること ・私が「お題」や「やりたいこと」を言ったら、図書館から最適なプロンプト候補を3つ提案する。 ・各候補に「タイトル・なぜ最適か・プロンプト本文」を添える。 ・私が1つ選んだら、今回のお題に合わせて細部を調整し、すぐ使える完成形にする。 ・「実行して」と言われたら、そのプロンプトに沿って成果物を作る。

# ルール ・必ず図書館(紐づけたNotebookLM)の中から選ぶこと。 ・図書館に無ければ、最も近いものを挙げ、お題に合わせた調整案を添える。 ・私にプロンプトを書かせない。私は「選ぶ」だけで終わるようにする。 ・提案は簡潔に。長い前置きはしない。

これで完成です。あとはこのGemを開いて、「議事録をまとめたい」「断られた商談の切り返しを考えたい」と、やりたいことを言うだけ。コンシェルジュが図書館から最適な候補を出し、選べば仕上げまでやってくれます。

これが「日常の動線」になる

このコンシェルジュGemを、ブラウザのお気に入りやスマホのホームに置いておく。すると、あなたの仕事の入り口が変わります。

これまでは、作業のたびに「さて、どうプロンプトを書こうか」と考えていました。これからは、コンシェルジュを開いて、やりたいことを一言言うだけ。お題を言う、最適なプロンプトが出る、選ぶ、実行。この流れが、毎日の当たり前になります。

プロンプトを書く・探すという作業そのものが、あなたの仕事から消えるのです。

まとめ:プロンプトに悩む時間は、今日で終わりです

今回は、プロンプトを「書く・探す」から「選ぶだけ」に変える、プロンプト図書館の作り方を解説しました。最後に、伝えたいことはシンプルです。

毎回ゼロからプロンプトを書く必要は、もうありません。良いプロンプトを最初に一度だけ作って図書館に並べ、Geminiの司書に選んでもらう。たったこれだけで、プロンプトに費やしていた時間が、まるごと消えます。プロンプトは、書くものでも探すものでもなく、選ぶものになります。

とはいえ、いきなり100個そろえる必要はありません。やることは1つです。

いま自分がいちばんよく使う作業を1つ選んで、そのカテゴリのプロンプトを10個だけ、図書館に登録してみてください。

第2章の「量産プロンプト」を使えば、10個は数分で作れます。1カテゴリだけでも図書館を動かしてみれば、「お題を言うだけで最適なプロンプトが出てくる」感覚が分かります。その快適さを、ぜひ一度味わってください。一度知ったら、もう毎回プロンプトを書く生活には戻れなくなります。

NotebookLMもGeminiも、進化が本当に速いです。連携まわりの機能も、どんどん便利になっています。一人で最新を追い続けるより、実践している人から学ぶほうが、圧倒的に速いです。

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