Claude Codeを、ただの賢いチャット相手として使っているなら、その実力の半分も引き出せていません。
文章の生成。スライド作成。ブログ記事の量産。
それなら、ChatGPTでもできます。
本当の価値は、別のところにあるのです。
なぜ「普通の使い方」では物足りないのか?
発信をしている個人事業主の多くは、Claude Codeを「文章を書いてくれる相手」として触っています。
もちろん、それでも便利です。
しかし、それは他のチャットAIでもできる「普通の使い方」にすぎません。
そして、普通に使っていると、こんな場面に必ずぶつかります。
長くやり取りしているうちに、最初に伝えた構成ルールを忘れられる。
過去に作った原稿を、また一から説明し直す羽目になる。
ちょっと直してほしいだけなのに、直さなくていい部分まで書き換えられる。
これはAIの性能が低いからではありません。
「文脈」を自分で管理していないから起きるのです。
本当の強みはどこにあるのか?
Claude Codeが他のチャットAIと違うのは、大きく2つです。
1つ目は、ファイルを直接触れること。
コピペで原稿を貼り直す必要がありません。原稿ファイルそのものを読んで、書き換えてくれます。
2つ目は、コマンド一発で一気通貫に作業を進められること。
記憶の整理も、巻き戻しも、思考の深さの調整も、すべて短いコマンドで操作できます。
つまりClaude Codeは、チャット相手ではありません。
あなたの「秘書」として動かす道具なのです。
今回は、その秘書を使いこなすための10個のコマンドと機能を紹介します。
1. /clear——記憶は残して、頭だけリセット
会話履歴を空にして、新しいスタートを切るコマンドです。
CLAUDE.md(プロジェクトの記憶ファイル)や保存済みの編集は消えません。
使いどころは、別の作業に移るときです。
前の話を引きずると精度が落ちるので、こまめに切るのがコツです。
「ブログ記事を書き終えて、次はLP(ランディングページ)の文章へ」というとき。
ここで /clear を打てば、前の記事の文脈に引っ張られずに済みます。
「/clear 案件名」とラベルを付けておけば、後から /resume で探せます。別名は /reset や /new です。
2. /compact——文脈を要約して圧縮する
長くなった会話を、要約して圧縮するコマンドです。
/clearが「捨てる」なら、/compactは「畳んで残す」と覚えてください。
20ターンを超える長い作業の途中で効きます。
これまでの流れは保ちつつ、空き容量だけを増やせるからです。
「/compact 構成案の修正に絞って」と書けば、フォーカスを指定できます。
CLAUDE.mdやスキル設定は、圧縮後も生き残ります。
3. /context——トークンの使い道を可視化する
今、何がトークン(処理の単位)を食っているかを、色付きのグリッドで表示します。
最適化の提案や容量警告も出してくれます。
「最近、Claudeの反応が重い」「返答が雑になってきた」と感じたとき。
その原因を一目で特定できます。
「/context all」で項目別の内訳を全表示できます。
これを見てから、/compactと/clearのどちらを使うか判断するのが王道です。
4. /rewind——チェックポイントに巻き戻すタイムマシン
会話やコードを、過去の地点へ巻き戻す機能です。
毎ターン、自動でチェックポイント(保存地点)が作られています。
「さっきの修正で、文章が崩れた」というときに使います。
原稿だけ戻して会話は残せるので、原因を話し合いながらやり直せるのです。
別名は /undo や /checkpoint。
入力欄が空の状態で Esc を2回押しても、巻き戻しメニューが開きます。
5. プランモード(Shift+Tab / /plan)——走り出す前に設計させる
いきなり書かせず、まず調査して計画を立てさせるモードです。
複雑な記事構成や、大きな修正のときに効きます。
計画にOKを出してから実行させると、手戻りが激減するのです。
Shift+Tab の循環は、default → acceptEdits → plan の順です。
実行に移るときは default に戻します。
「とりあえず書き始めて、後で全部やり直し」を防ぐ機能だと考えてください。
6. /effort——「思考の本気度」をダイヤルで指定する
モデルがどれだけ深く考えるかを、段階で指定するコマンドです。
low / medium / high / xhigh / max / ultracode の6段階があります。
構成の判断や、込み入った原因究明など「考える」作業は high〜max。
誤字直しのような軽作業は low にして、速度とコストを節約します。
かつての魔法ワード「ultrathink」は、v2.1.68で非推奨になりました。
今は /effort で指定するのが正解です。Option+T(WindowsやLinuxは Alt+T)で拡張思考を即トグルもできます。
7. /memory——プロジェクトの記憶を仕込む
CLAUDE.mdを編集するための窓口です。
プロジェクト用と、ユーザー全体用の2層に分かれています。
「毎回、同じ注意をするのが面倒」なときに使います。
文体のルールやNGワードをここに書けば、毎セッション読んでくれるのです。
「ですます調で書く」「箇条書きを多用しない」といった方針を一度仕込めば、二度と説明しなくて済みます。
/initでリポジトリをスキャンして叩き台を自動生成し、/memoryで磨くのが定番の流れです。
8. @ファイル指定——探させず、文脈を直接渡す
「@+ファイル名」で、検索させずにファイルを直接指定できます(パス補完つき)。
「あの原稿を見て」と説明する代わりに、「@draft.md」と打つだけ。
ファイルを探すムダなトークンを省けるのです。
探させるのではなく、最初から渡す。これがコスト節約の基本です。
「@articles/」のようにフォルダを指定すると、一覧だけを軽く渡せます。MCPリソースも@で参照できます。
9. /goal——条件達成まで自律ループさせる
「全12記事の見出しを統一する」などの完了条件を設定すると、達成までClaudeが複数ターン自走します。
毎ターンの後に、判定用のモデルが条件を満たしたかチェックする仕組みです。
ゴールが明確で、大きめの作業に向いています。
「20ターンで停止」などを設定して暴走を防げます。
止めるときは /goal clear。一定の時間間隔で繰り返す /loop と使い分けます(v2.1.139以降)。
10. /btw——作業を止めずに、ちょっと脱線質問
作業中でも、本筋の会話を汚さずに単発の質問ができる機能です。
回答はオーバーレイ表示になり、履歴には残りません。
「ところで、この設定ファイル名なんだっけ?」のような素朴な疑問に便利です。
ツールは使わず、文脈はそのまま保持されます。
続けたくなったら、f で別セッションに分岐できます。
正直に言えば、短い作業で終わるなら、ここまで細かく使い分ける必要はありません。
しかし作業が長くなるほど、この差は天と地の開きになります。
まとめ:すべては「文脈を自分の手で管理する」ことに行き着く
10個に共通するのは、たった1つです。
AIに会話を垂れ流すのではなく、文脈を自分で設計し、管理することです。
/clear × 記憶の保持 × 頭のリセットで、別タスクに迷わず移る。
/compact × 要約 × 圧縮で、長い作業を畳んで残す。
/context × 可視化 × 警告で、重さの原因を特定する。
/rewind × 自動保存 × 巻き戻しで、壊れた修正をやり直す。
プランモード × 調査 × 設計で、手戻りを激減させる。
/effort × 段階指定 × コスト調整で、考える深さを使い分ける。
/memory × 規約 × 永続化で、同じ説明を二度としない。
@ファイル指定 × 直接注入 × 補完で、探すムダを省く。
/goal × 完了条件 × 自律ループで、大きな作業を自走させる。
/btw × 単発質問 × 履歴非汚染で、脱線しても本筋を守る。
Claude Codeを、ただの賢いチャット相手として使っているなら、その実力の半分も引き出せていません。
チャット相手としてではなく、文脈を管理できる秘書として動かす。それがClaude Codeの本当の使い方です。
最後に、ひとつだけ。


このスライド、全部AIに作らせています。 手で作った1枚は、もうありません。
そして今日。
それとまったく同じクオリティで作れるAIを、そのまま配ります。
ここまで読んでくれたあなたなら、もう気づいているはずです。
この記事でずっと話してきたのは、結局ひとつのことだけでした。
「AIを迷わせない」。
AIがうまく動かないのは、能力が低いからじゃありません。
迷っているからです。
文脈を渡す。指示を設計する。AIに考える余地を残さない。
つまり、秘書として育てる。
記事ではこれをClaude Codeでやりました。
今から配るのは、ChatGPTのGPTsです。
念のため言っておきます。
本文はClaude Codeの話、これはChatGPTのGPTs。ツールは違います。
でも、根っこは同じです。
必要なのは技術じゃない。
AIを迷わせない設計だけ。
このGPTsは、その思想を「スライド作成」という1領域だけに、極限まで突き詰めた完成品です。
文脈を設計する作業は、僕が全部終わらせてあります。
断言します。
あなたがやるのは、テーマを打ち込むだけ。
あとは、設計し尽くされたGPTsが、迷わずスライドを吐き出します。
このGPTsを初めて世に出した記事は、40万インプを記録しました。
https://x.com/masaki_aihack/status/2068646555524223366
それだけの人が「これは違う」と反応した、ということです。
そして今だけ、期間限定で。
このGPTs を含む「20個の特典」を、まとめて配っています。
受け取り方は、シンプルです。
下のLINEオープンチャットに入る。
それだけです。
正直に言います。
このGPTsは、一発で完成したものじゃありません。
50回以上失敗しました。
1週間かけて、ようやく「これなら誰でも使える」というところまで持っていきました。
その説明書を、今回そのまま配ります。
もう一度だけ、言わせてください。
必要なのは、技術じゃありません。
AIを迷わせない工夫だけです。
スライド作りで消耗するの、今日で終わりにしませんか?
関連記事:ChatGPTとClaude、発信者が使い分けるべき場面はどこか
参考文献
・Anthropic「Claude Code 公式ドキュメント」(コマンドリファレンス/スラッシュコマンド一覧)
・Anthropic「Claude Code リリースノート」(v2.1.68/v2.1.139 における仕様変更)





